はいどうも、中西です。
休みの日はゆっくりとお茶を飲みながら本を読むことが多いです。
ただ、本日は寝てばかりになってしまいましたが…
学生の頃、初めて手にした「占星術殺人事件」と「八甲田山死の彷徨」は今でも時折、思い出した様に読むことがあります。
あと、山村美紗さんの著作の数々。
山村美紗さんの大ファンなもので、こちらもよく読んでおります。
ジャンルに関しては雑食型なので、様々なものを読みますが、ミステリーが一番多いかなと思います。
山村美紗氏の作品は、移ろいやすいリリカルな女心が心に入り込んで来るので、ついつい感情移入して読んでしまいます。
代理妻殺人事件という作品は、悪のヒロイン・和美の視点から描かれているものになりますが、出だしは恋人とのセックスシーンからになります。
以下、微妙にネタバレなのでネタバレは困る!という御仁はお読みになるのをお控え下さいね。
恋人は既に和美に対して愛情はなく、セックスをしていてもどこかイマイチ気分が乗っていない。
和美もそれを肌で感じていて、何とか彼を奮い立たせようと必死になる。
どうにか事を済ませた後も、甘い余韻に浸る間も無く、彼から突然の別れを告げられる。
それが、和美の人生の転落の始まり。
彼の決意は固く、和美がどんなに泣いて引き留めても、彼は和美の元から去って行きました。
生きる望みを失った和美は船から海へ身を投げようとした時、とある年配の夫婦に助けられて、一命を取り留めます。
身なりの良い年配の夫婦もまた、かけがえのない一人息子を失い、その心を癒す為の旅の途中でした。
「どこにも行く所がないのなら、私達の所にいらっしゃいな、ねえ、良いでしょう?あなた?」
その一言で和美は救われたかのように思えるのですが、これが、更なる不幸への幕開けとなります。
和美は最後の最後まで、どこまで行っても救われない、悲劇のヒロインです。
しかし和美は不幸になりたくてなったのではありません。
人一倍、幸せになる事を願っていた女性なのです。
その幸せも決して大きなものではなく、本当に愛する人とその子供との、ささやかではあるけれど穏やかな幸せを願っていただけ。
それなのに、彼女の人生はどこまでも不幸でしかない。
でも、幸せな家庭を築くことは、実は巨万の富を得る事よりもはるかに難しいのかもしれませんね。
幸せになるなりたいと強く願えば願うほど、それとは逆の人生を歩んでしまう人も少なくないですし
華やかな舞台に立って眩しいくらいにスポットライトを浴びていても、心は深い闇に支配されているという人も。
そうかと思うと、既に幸せな筈なのにその小さな幸せに目が向かず、分不相応に大きな幸せを望み過ぎて道を踏み外してしまったり。
そんな人間の人生を細やかな描写で著されており、ついつい「もっと、もっと…」と読んでしまいます。
「読書は心の栄養剤なんだから、色々な本を読むといいよ。
どんな本でも、その人の心の糧となるものだからね」
と、教えてくれた恩師に感謝しつつ、また明日から頑張ります。
休みの日はゆっくりとお茶を飲みながら本を読むことが多いです。
ただ、本日は寝てばかりになってしまいましたが…
学生の頃、初めて手にした「占星術殺人事件」と「八甲田山死の彷徨」は今でも時折、思い出した様に読むことがあります。
あと、山村美紗さんの著作の数々。
山村美紗さんの大ファンなもので、こちらもよく読んでおります。
ジャンルに関しては雑食型なので、様々なものを読みますが、ミステリーが一番多いかなと思います。
山村美紗氏の作品は、移ろいやすいリリカルな女心が心に入り込んで来るので、ついつい感情移入して読んでしまいます。
代理妻殺人事件という作品は、悪のヒロイン・和美の視点から描かれているものになりますが、出だしは恋人とのセックスシーンからになります。
以下、微妙にネタバレなのでネタバレは困る!という御仁はお読みになるのをお控え下さいね。
恋人は既に和美に対して愛情はなく、セックスをしていてもどこかイマイチ気分が乗っていない。
和美もそれを肌で感じていて、何とか彼を奮い立たせようと必死になる。
どうにか事を済ませた後も、甘い余韻に浸る間も無く、彼から突然の別れを告げられる。
それが、和美の人生の転落の始まり。
彼の決意は固く、和美がどんなに泣いて引き留めても、彼は和美の元から去って行きました。
生きる望みを失った和美は船から海へ身を投げようとした時、とある年配の夫婦に助けられて、一命を取り留めます。
身なりの良い年配の夫婦もまた、かけがえのない一人息子を失い、その心を癒す為の旅の途中でした。
「どこにも行く所がないのなら、私達の所にいらっしゃいな、ねえ、良いでしょう?あなた?」
その一言で和美は救われたかのように思えるのですが、これが、更なる不幸への幕開けとなります。
和美は最後の最後まで、どこまで行っても救われない、悲劇のヒロインです。
しかし和美は不幸になりたくてなったのではありません。
人一倍、幸せになる事を願っていた女性なのです。
その幸せも決して大きなものではなく、本当に愛する人とその子供との、ささやかではあるけれど穏やかな幸せを願っていただけ。
それなのに、彼女の人生はどこまでも不幸でしかない。
でも、幸せな家庭を築くことは、実は巨万の富を得る事よりもはるかに難しいのかもしれませんね。
幸せになるなりたいと強く願えば願うほど、それとは逆の人生を歩んでしまう人も少なくないですし
華やかな舞台に立って眩しいくらいにスポットライトを浴びていても、心は深い闇に支配されているという人も。
そうかと思うと、既に幸せな筈なのにその小さな幸せに目が向かず、分不相応に大きな幸せを望み過ぎて道を踏み外してしまったり。
そんな人間の人生を細やかな描写で著されており、ついつい「もっと、もっと…」と読んでしまいます。
「読書は心の栄養剤なんだから、色々な本を読むといいよ。
どんな本でも、その人の心の糧となるものだからね」
と、教えてくれた恩師に感謝しつつ、また明日から頑張ります。